実際に作業されている方への現場インタビュー。
その実施を通して、それぞれの会社が持つ「雰囲気」を感じることができます。
もちろん、対応いただく方々がお持ちの個性による違いもありますが、
やはり会社全体に通じるものを感じます。
例えば、「なんでも聞いて下さい!ちょっと楽しそう!」という心の声が聞こえて
きそうな雰囲気で対応いただくこともあります。
それは、しっかりと「ISO」を運用しているからだと思われるかも知れませんが、
案外そうでもなく(失礼ながら)、「ありのままを話していいよ」と上司から
言われている、或いは、そのような雰囲気があるからだと感じるのです。
一方、「変なことを言わないように」と緊張している様子と共に、
インタビューを見守る上司の心配顔(さすがに怖く表情ではありません)が
目に入ることもあります。
現場インタビューで見つかるISO運用上の問題や課題には、
上司の方々も認識していなかった内容が少なからずあります。
審査員も現場インタビューでは、できるだけリラックスしていただける雰囲気を作り、
仮に何か見つかっても、個人の責任ではなく仕組みの問題として扱うことに配慮します。
是非とも、審査における現場インタビューをISO運用の確認だけでなく、
現場の活性化や人材育成(少し大袈裟ですが良い経験にはなると思います)に
役立ててはいかがでしょうか。
その意味でも、経営層の方々が実際の審査の様子を観察されることは
有意義だと思います。