品質・環境ともに新規格で加わった、外部と内部の課題、利害関係者のニーズ
と期待、リスクと機会の決定ですが、皆さんの組織では見直し対象になっている
でしょうか。
規格では監視、レビュー、維持などの文言で、見直しの必要性が示唆されていま
すが、実態としては一度決定されると固定なっているケースが多くあります。
課題・ニーズ・期待・リスク・機会を「客観的な事実」と考えて固定化している
と思われますが、私は「主観的な認識」と考える方がよいと考えています。
例えば、目標の設定や運営に入った段階で、新たな課題が見つかったり、顧客
ニーズの違いに気付いたり、別のリスクや機会が見つかったりすることもあると
思います。
朝令暮改が過ぎるのもよくないですが、システム全体の方向性を決める重要な
要素ですから、変更することに躊躇するのは「ISOの仕組みと実態との合致」
の観点からもマイナスです。
他の仕組みや記録に対しても、実態に合わせて柔軟に変更や修正を加えることが
「ISOの形骸化」を防ぎ「活用」するためには重要です。