品質・環境共に2015年版で登場した「7.3認識」。
少し地味に扱われ気味ですが、個人的にはマネジメントシステムの真髄だと思う
程大ファンの項目です。
そんな「7.3認識」に対する企業の“認識”が、大きな企業(例えば社員300人超)
と小さな企業(例えば社員30人)で“妙な”ギャップを生んでいると感じるのです。
「7.3認識」は簡単に言えば、「組織の進むべき方向に対してそれぞれの階層や
役割の人達が“何をすべき”か、或いは“すべきでないか”を理解する」ことです。
この説明に対して、小さな企業の管理者の多くは「それは確かに大事ですね。
ですが、我社はまだまだです」と言い、大きな企業の管理者の多くは「それは当
然ですね。さすがに当社は(みな優秀なので)大丈夫です」と言います。
“妙な”ギャップとは、実際の審査で感じることと“逆”だからです。小さな組織
では、実践できるか否かは別にしても、皆さんよく「理解しています」。仮に理解
不足があっても「理解しよう」としています、実践できなくても努力しています。
ですが、大きな組織では「理解したくない」「理解したふりをする」方が少なく
ありません。
もちろん、「理解したくない」「理解したふりをする」人がいるなら諦めて下さい
ということではありません。
その状況があることを理解した上で「認識」の向上策や、マネジメントシステムの
運営方針を考えて行くことが大切だと思っているのです。
先入観を持たずに「認識」という観点で自組織を振り返ってみると、何をすべきか
いろいろな事が見えてくると思います。だから、私は「7.3認識」の大ファンなの
です。