審査員としての新しい知識を得るために外部研修を受ける機会があります。
そこでは、他の審査機関に属する審査員や企業の事務局など様々な人と出会います。
立場は違っても、QMSなどISOに関する話題では同じ土俵です。
私達審査員にとっては、ISOが仕事そのものですから当然とも言えますが、
企業の事務局の人にとっては「特異」なことだと感じます。
長く企業に属して得た高度な知識や経験であっても、他の企業で即戦力として活かす
ことは簡単ではありません。組織や立場が変わっても活かせるスキルを「ポータブル
・スキル」と呼ぶそうです。まさに、移動可能なスキルです。
日本人と外国人の「品質」に対する考え方の違いから海外工場で苦労した日本人管理
者が、ISOに基づいて話すことで突破口を得たという話を聞いたことがあります。
「国際標準」が持つ説得力は凄かったそうです。
企業の事務局として、時には孤軍奮闘しながらご苦労も多いと思いますが、自社の枠
を超えて国内のみならず海外でも通用するスキルを持てる素晴らしいお仕事だと思って
います。