企業による品質記録の改ざん

審査のつぶやき写真


数年前から報道が続く品質記録の改ざんですが、一向に減る様子はありません。
実は多数存在しながら、未だ少しずつしか表面化しないのかも知れません。
「ISO9001を取得しているのになぜ?」「審査機関は何を見ている!?」など
の報道もあります。

報道が出ると、どの審査機関も「ISOは取得している?どの機関が認証?」と
真っ先に調査しているのが実情だと思います。私の所属先でもそうですが
「審査員はどのような審査をすべきか」も議論になっているでしょう。
以下、あくまで私見としてつぶやきます。

審査において不正な事実が発見された場合は、報告書に記載して所属機関に
報告することは審査員の責務です。ですが、意図的に「隠された」事実を掘り
出すことは、与えられた時間と権限の中では難しいと言わざるを得ません。
不正とまで行かないルール不順守でさえ、その追及に限界を感じることもあり
ます。

些末な例かも知れませんが、例えば、品質検査チェックリストに記されたかなり
乱雑なレ点(項目とレ点の数が合わない、或いは乱暴な一本性を引いている場合
も)を見ると「本当に検査しているのか」と疑いたくなります。ですが、「レ
点の付け方」は指摘できても「検査したか否か」を判断し言及することは難し
く、そもそも判断するためには「捜査」のようなことをしなければなりません。

釈明的なことを書きましたが、組織を不正を防ぐというISOに対する世の中の
ニーズを満たさなければ、その存在価値が失われ、既にその傾向があることの
危機は痛感しています。自分の職務の危機です。ですが、上述のような現状を
踏まえると「方向修正」ではなく「大きな変化」無くしては、世の中のニーズ
に応えられないとも考えています。

他力本願ではありますが、報道が一過性の出来事に終わず、審査機関も巻き込
んだ大きな「うねり」になって欲しいと思っています。