コラム2014/05/15 わかったつもりが一番困る

わかりやすく教えることが大事だとよくいわれます。
確かに、わかりにくいよりは、わかりやすい方がいい。
しかし、コンサルの現場にいて、思うことは、
必ずしもわかりやすいのが一番とは限らないことです。

 

 

これは、どういうことかというと、
わかりやすいということは、わかっていないのに、
わかったつもりになることが多いからです。

軽妙な語り口や単純化したメッセージは、
聞きやすく、理解しやすいですが、
頭の中では何もひっかからず、さらっと通り過ぎること
があります。

たとえば、安全管理や情報セキュリティなどの話。

こういう話は、頭にしっかり残って、
行動としてとってもらえなければいけないものです。

ああいう話があったけど、
参考になった、面白かったでは困るのです。

安全管理や情報セキュリティの話でいえば、
これは、事件・事故を起こさせないことが目的で、
わかりやすいことが、事件・事故がゼロにつながるか
どうかは別問題です。

所詮、自分には他人事だと思うこと、
これが一番マズイわけです。

事件・事故は、
自分もやらかしてしまう可能性を意識させることです。

私を含めて、多くの人は、自分を過信している、
現状を楽観視しています。

特に、大手企業に多いという気がしますが、
最近は、現状認識が甘い、自分を知ることに疎いという人が多い、
という気がします。

厳しい現実は、目の前にドーンといきなり
現れますから、それになんとか対応できる準備や
心構えが、個人においても組織においても
必須の取組みだと切に思います。