以前、私が駆け出しのコンサルタントだったとき、
ある現場の責任者からこんなことをいわれました。
「規格の要求事項の番号がどうだとか、
それがいくつあるとか、字句の解釈がこうだ、
という話は必要ない。現場で何をすべきなのか、
それさえいってくれればよい」
ということをいわれたことがありました。
話す側においては、
自分が必死になって覚えたこと、
苦労して調べたということは、
相手に関心があろうとなかろうと、
どうしても相手に披露したいという
気持ちになります。
しかしながら、自分が話す場において、
存在する目的は、
「相手が理解して、行動してもらうこと」です。
コンサルタントは、
相手の役に立つことですから、
自戒を込めていうと、
自分の都合を優先したりすること、
自分を正当化することに努めること、
これらのことは慎まなければいけません。
今回のISO規格の改正においても、
現場目線を忘れずに、行う目的を意識して、
伝えていくことが必要だと感じます。
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