
なぜ、剣道がオリンピックの競技種目に
名乗りをあげないのか?
それは、剣道は「勝ち負け」ではないから
である。
剣道は、人間の内面の美しさを磨き、
礼節や品格を重んじる武道である。
オリンピック種目とされることで、
こうした剣道の本来的な理念が失われて
しまってはならないからである。
真偽のほどは、定かではありませんが、
ある本※にこんなことが書かれていました。
理念を考える重要性については、
多くのビジネス書でもいわれていることですが、
現実は、単に言葉だけに終わってしまい、
建前の話となることも多いようです。
また、一般社員にとっては、
目の前の業務が精一杯で、
そんなことを考えても無意味だと
思う社員もいます。
品質マネジメントシステム-要求事項、
JISQ9001:2015の解説3のa)では、
2015年版の改正の意図として、
他の組織のもの真似ではない、マネジメントシステムの
自律的な計画・運営を明確な形で求めています。
これを考えるには、
どうしても組織の理念に立ち返る必要があります。
なぜなら、
これが、自社のオリジナリティを考える上での
源泉になると思うからです。
少しでもいいから、
組織における理念や価値観を考えてみる、
そうすることによって、
今の現状を打破するヒントが見えてくるのだと
思います。
※『反知性主義』森本あんり 新潮社