ベテラン新人を問わず、小さな仕草や態度にこだわりを持った審査員は
多いです。そのこだわりの中で「見習いたい」と思うものをご紹介します。
「当たり前」と思われるものがあるかも知れませんが、あくまで私の感じる
「いいね!」としてお受け取り下さい。
審査員1:
審査のため工場内に入る時と出る時に、必ず立ち止まって足を揃えて一礼し
挨拶する。だれもが、入りながら「失礼します」の挨拶や、軽く会釈する
ことはしますが、丁寧な所作で行うと印象が違います。これは、工場だけで
なく各部門の部屋を訪れる際も同じです。
審査員2:
審査最終の報告会でプロジェクターを使用する場合、定型の報告書の前に
オリジナルのスライドを組み込み、「審査へのご協力の御礼」と合わせて
「社内ですれ違う人が丁寧な挨拶をされたこと」「工場周囲にきれいな花々
が植えられていたこと」「素晴らしい5Sが行き届いていたこと」など、
好印象だったことを1〜2行書き添える。
審査員3:
報告書に中で、現場インタビューに対応いただいた方のご様子を称賛する
表現を添える。例えば「ご自身の作業に自信と誇りをもっておられる様子を
感じました」「緊張なさるようなインタビューとなって申し訳ありません
でしたが、お聞きできた内容は御社の品質管理の高さを裏付けるものでした」
など、忙しいなか或いは緊張のなかでインタビューに対応いただいた方の
心情を思いやる。
審査員としての立場に奢る(おごる)ことが無いように自身を戒め、対応
いただく組織の方々への感謝の気持ちを忘れないためのこだわりだと感じ
ます。
残念ながら上記のような姿勢になっていない審査員が存在することは承知
しています。また、自分自身も常に省みなければなりません。「審査員」
としてだけでなく「審査を行う人」としても自身を磨いて行きたいと思い
ます。