製造現場に入った時の第一印象で、「問題が多そうか・少なそうか」の
見当が付きます。その第一印象を決めるのは、ご想像の通り整理・整頓の
状態です。
会社全体として“徹底”して取り組んでいる場合は、さすがにどこを見ても
整理・整頓が実践されています。逆に“無頓着”或いは大切なのは理解して
いるが“諦めている”会社は、やはりどこを見ても雑然としています。
今回は、こられ両極以外の“それなりに”取り組んでいる会社について
つぶやいてみます。
整理・整頓のレベルを良否で5段階に分けた場合、最下位1と最上位5の間は
2〜4となりますが、例えば会社全体がレベル3等で統一されている例は少なく、
個人の作業場所や部門単位でレベル1〜5が混ざっている場合が多いのです。
「する人はする、しない人はしない」「する部署はする、しない部署は
しない」状態です。
私は審査結果報告の際に、整理・整頓の状況についての感想を伝えるよう
にしていますが、「〇号機の作業台の整理・整頓は素晴らしかったです」
「〇〇エリアの第一印象は、素晴らしい整理・整頓でした」等と良い場所を
引き合いに出します。
作業されている方は特にですが、管理者の方もそのような「ばらつき」が
あることを認識していることが少ないからです。「後から見に行ってみます」
等とよく言われのです。
同じ会社なので他者・他部署のことはよく知っていると思いがちですが、
案外に学ぶことはたくさんあります。整理・整頓は、その最たる事の一つ
ではないかと思います。そして、ものづくりに限らず整理・整頓は仕事の
基本だといつも感じています。
是非、他の部署やエリアを「学ぶこと探し」に訪ねてみて下さい。