ISOマネジメント研究所では、ISO9001,ISO14001,ISO27001,ISO45001,Pマーク等の第三者
認証の取得・維持のための支援をしています。2001年9月に創業し、
中小企業をメインに支援
企業は1000社以上あります。お客様のリピート契約率は、約8割です。単なる認証取得および
維持だけにとどまらず、組織や従業員にとって役に立つ仕組みづくりを
支援いたします。

先日、スルガ銀行による不適切融資を調査していた第三者委員会が報告書を公表しました。地銀の雄とも言われた銀行でしたが、実態は、お粗末なものだったようです。

今回、公表された調査報告書は、業種や規模を問わず、
どんな組織にとっても参考になることが書かれています。

■ 第三者委員会の調査報告書
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/180907.html

調査報告書の中で、特に気になったことをピックアップし、
以下にコメントします。


以下、調査報告書引用。


”スルガ銀行においては極端な形式主義(書類だけ揃えれば良いという
考え方)が広まっており、形式主義の結果として、収益不動産ローンに
ついては、物件の評価が出てしまえば融資額は固まるので、債務者に
貸すという感覚が希薄になってしまった。”

ここまで



「形式主義(書類だけ揃えれば良いという考え方)」は、
ISOの現場において他人事ではありません。現実的には、形式的に
なることがやむを得ない場合がありますが、それが全てではありません。
現場において、これは何のために必要なものなのか?と考えられる思考
スタイルが必要です。ミーティングなどで一度、検証してみてはいかが
でしょうか?


以下、調査報告書引用。


”監査部による内部監査は、事前に作成した監査計画・監査方針・
監査チェックリストに基づき、社内規程の整備状況などの形式的
かつ外形的な確認のみに終始しており、実効的な業務監査が行われず、
多数の不正行為や審査の機能不全の兆候が見過ごされた。

実効的な監査が行われなかったその他の要因としては、次の点も指摘
することができる。
・監査部長に社内の重要な会議体への出席権限が与えられていなかった
 こと。
・監査部が重要情報のレポーティングラインに組み込まれておらず、
  また、能動的に重要情報の収集に取り組んでいなかったこと。
・監査対象が限定的であったこと。
・業務監査が前例踏襲的かつ受動的であったこと。”

ここまで。


ISOにおける内部監査は適切に実施できているでしょうか?
監査を行う者(監査責任者)は、重要な会議に出席する者でしょうか?
行う内部監査は、限定的でなく、主体的でしょうか?
内部監査の結果は、重要情報として位置づけられ、しっかりと
経営層に伝達されているでしょうか?

審査のための内部監査でなく、会社のために内部監査を行うことが、
あらためて、必要だと感じます。それには、自社ではなかなかうまく
実施できないこともあるかと思います。そのような場合は、
アウトソースしてもよいと思います。

スルガ銀行による不祥事は、けっして他人事ではなく、どんな組織
でもその可能性が孕んでいます。このことを自分事と考え、あらためて

自社における組織のあり方を点検してみるよい機会だと思います。

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