以前にもつぶやきましたが、審査ではトップから最前線の方までお話しを聞くことができるため、組織全体を俯瞰してとらえることができます。今回も、同様の視点からのつぶやきです。
審査は当然ながら規格に関連することのやりとりですが、対応いただく方の「人柄」も少なからず感じます。押しの強い経営者、控えめな経営者、上に弱く下に強い管理職とその逆の管理職。同僚に気配りする方とその逆の方。時には「これで上手く組織が回るのかな…」と僭越ながら感じる個性の方もいます。
ですが、冒頭に記載した通りに組織全体を見ると、「この経営者と幹部の関係ならば…」「この部長と課長の関係ならば…」「この職場の雰囲気ならば…」等と、相対的に見るとしっくり噛み合う、或いは調和していると感じることが多いのです。
組織を考える時には、「人」そのものを見ることも大切ですが「人」と「人」の間にあるもの(関係性と呼んでみます)を見ることも大切だと感じています。「人」を変化させることは難しいですが、その関係性を変化させる余地は比較的大きいとも感じるからです。
なぜならば、変化の方法には配置転換だけではなく、関係性に対する助言や雰囲気作りの方法もあるからです。
ただし、関係性は自然発生的なものでしょうから、無理に「いじりまわす」と良い結果を生まないだけでなく逆効果になる恐れもあるでしょう。そう考えると、組織作りが容易ではないことに変わりないですが…。