
毎年、この時期になると、新卒者に対してのISO研修を実施します。新卒者は、ISOに対しての偏見や誤解がありませんから、比較的スムーズに理解してもらえていると感じます。
このように新卒者に対してのISO教育は比較的うまくいくのですが、現場の従事者、特に、ベテラン担当者のISO教育がうまくできていないことを見聞きすることがあります。
うまくいかないのは、ISOに対しての偏見や誤解があることによるものが大きいと感じますが、ISOの本来の意味や意図、そしてその意義を丁寧に伝えれば、偏見や誤解は解消すると思います。
実際に、以前、私がベテラン担当者向けに行ったISO研修で、ISOの本来の意味や意図を説明した
ところ、受講者から、そういう話ははじめて聞いたといわれたことがあり、その後、ISOの運用が改善したというがありました。
ISOを正しく理解していても、ISO研修は、一度、行ったら、終わりではなく、定期的に行う必要があると思います。
なぜなら、ISO研修を行うことによって、ISO運用に対しての認識あわせを行うことができ、さらには、現場での仕事に向き合う姿勢や行うべき顧客対応などを再確認し、仕事のさらなる質の向上を図ることができると思うからです。
ISOの仕組みは一度構築したら終わりではなく、メンテナンスして行く必要があります。
それには、現場の声を聞き、現場との認識合わせが必要です。