
ISO9001の改訂の審議が、現在行われています。
当初、2025年11月に発行を予定しているとのことでしたが、2026年9月の発行を目指す(予定)ということになったようです。
以下、改訂の審議を行っている委員会の公開情報です。
・ISO Technical Committee (TC) 176 Sub-Committee (SC) 2
今回の改訂は、MSS(マネジメントシステム規格の仕様書)に準拠させることを目的とし、内容として、大きな改訂はしないとのことですが、以下のようなトピックを入れるかどうかが検討されています。
1.顧客体験
2.人々の側面
3.関係性の管理
4.人口動態の変化
5.変化のマネジメント
6.統合
7.機敏さ
8.ナレッジマネジメント
9.革新
10.情報の側面
11.循環型経済
12.新しいテクノロジー
13.倫理及び誠実さ
14.組織文化
上記の中で、個人的に、考慮が必要だと思うのが、13.倫理及び誠実さです。
最近では、というより、最近に始まったことではないのですが、倫理及び誠実さに関係する、「品質不正の問題」は、日本だけの問題ではなく、世界的にも考慮されなければならない問題です。
倫理及び誠実さは、意識するだけでなく、推進していくことが、今の社会では、必要ですし、これから益々必要なものになると思います。
この倫理及び誠実さに関しては、ISO 37301(コンプライアンスマネジメントシステム)とも関係してきますので、この規格を参考にして、具体的に行っていくことが考えられます。
まずは、これをどう実践していくかは、リーダーシップにかかってきますので、経営者の「倫理及び誠実さ」を適切なものにしていくことがやはり重要となると言えます。