ISO9001:2015年版での新しい要求項目「組織の知識」ですが、
以前の仕組みから変更することなく、不適合報告書(是正処置)や
手順書を該当させているケースがあります。

規格では文書化の要求はありませんし、ISOのために特別な仕組みを設ける
ことは本意ではありませんから、問題ありません。

ですが、一方で「もっと活用の可能性もあるのでは」とつぶやきたく
なることもあります。

「身の丈に合わないISO」「大企業のマネをしたISO」などと、
ISOのマイナス面を強調するあまり、「簡単にする」「最低限にする」ことが
最優先されて、「活用する」ことが後回しになっていると感じることがあります。

世代交代や技術伝承が多くの企業で課題となっていることを思うと、
「組織の知識」として、「どのように蓄積し」、「活用するか」を検討する
好機ではないでしょうか。

必ずしも、技術集などの“形”としなくても、教育や伝承の“仕組み”として
取り組む、或いは品質目標に掲げて、じっくり取組むことも有効ではない
でしょうか。

「簡単(シンプル)」「最低限(無駄なく)」そして「活用」をキーワードに!
 

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