毎年或いは年間2回の審査では、同じ審査員が連続してくることが
あるでしょうか?審査機関によって原則固定の場合や、逆に毎回
変わるなど様々かと思います。

当然ながら、どのような審査員が担当するかはISOを有効活用したいと
考えている企業にとっては非常に重要です。

その是非は企業の目線で考えることが大切ですが、
今回は私審査員の目線でつぶやいてみます。

私は、連続2回の審査をお薦めします。
その根拠は、消去法で説明することになります。

まず、単発で毎回変わるケースですが、これも実は有効性が高いと
考えています。新たな視点で臨むため、多くの発見が期待できる
からです。

ただし、全体を見渡すことから始まるために深さ(例えば教育の仕組み
を掘り下げて審査するなど)が足りなくなる可能性があります。

では、審査の深さを出すために連続するケースを考えてみます。
例えば、3回以上連続することを考えてみます。

タイミングが合えば認証の3年サイクルと同じになりますから、
一貫した視点で審査できるメリットはあります。

ですが、恐らく3回目は発見力が相当落ちてくると思われます。
ましてや、4回以上では相当顕著になると思われます。

その分、前2回の審査の結果をフォローする時間も生まれますので、
その点はメリットでもあります。

以上、単発及び3回連続共にデメリットとメリットがあるですが、
その中間である2回連続から得られるメリットが一番多いとの
結論になります。

企業の目線からは担当した審査員との相性も重要ですから、
総合的な判断が望まれます。

審査の公平性からは、どの審査員に担当して欲しいかという
企業の希望を丸飲みすることは問題がありますが、少なくとも、
どのようなサイクルで担当して欲しいかについては、
審査機関として最大限お応えすべき事項だと思っています。
 

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