大きな組織を審査する際には、審査する側も受ける側も「大きな視点」になりがちです。管理階層が多いため、いわゆるマネジメント機能における確認が増えるためです。階層間の情報共有やコミュニ
ケーションの問題に着目することが多く、組織側もそれを望んでいる場合がよくあります。

ですが、どんなに組織が大きくても、顧客に一番近い最前線となる階層の重要性は変わらないと考えています。組織全体から見れば極一部の問題であっても、時には一瞬で、或いはじわじわと時間をか
けて、組織全体を揺るがすことが少なくないからです。

顧客要求を聞き取った記録の記述内容の個人差、検査項目に対する検査者の理解度の濃淡など、組織の大小に関わらず細かな視点で審査し、問題があれば躊躇なく報告します。

時には「細かすぎる」ことを言外に匂わすような発言を受けたり、稀に明言されたりすることもあります。もちろん、報告内容の合意形成には努めますが、可能な限り細部品質の重要性を伝えるように
しています。

大きな階層ピラミッドの上階層が、自分以下の階層全てをチェックすることは現実的ではありませんが、少なくともその認識を持つことは欠かせないと考えているからです。

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